BATIK バティック
- 2013/11/23
- インドネシア
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今回は、インドネシアの伝統的な布
「BATIK」(バティック)についてちょっとご紹介します。
バティックとは……
蠟纈(ろうけつ)染めのことで、その名の通り、蝋を使います。
布を蝋で覆って、そのあと染料を使って色をつけた後
蝋だけを取り除くと、蝋が掛かっていた部分だけが染まらずに白く(布の色)残るというわけ。
もっとも、最初に全体的に染めておけば白ではなくその色が残る訳ですけど。
マレーシアやインド、スリランカなどにも存在するこのバティックですが
UNESCOに認められているのは、インドネシアのバティックのみ。
他の国のものと差別化するために、ジャワ更紗(さらさ)なんて呼ばれたりもします。
バティックを作るには、3つの方法があります。
1、チャップ CAP
チャップはスタンプになってて、ぺたぺたおしていくだけのお手軽バティック。
2、トゥリス TULIS
トゥリスは、チャンティンと呼ばれる銅で作られたペンに
溶かしたワックスを入れて、布に書いていきます。
3、コンビナシ KOMBINASI
コンビナシはコンビネーションという意味なので、トゥリスとチャップの組み合わせ。
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この中の、1のチャップをちょっと詳しく見てみましょう。
銅で出来たスタンプに、溶かしたワックスを付けて
それを布におしていきます。
こんなかんじ。
ワックスの量の加減が難しくて、結構ムラがでる。
軽くおしすぎても布の裏までワックスが染みないし
強く押しすぎても滲んじゃうし、結構難しい。
大手のバティックの会社のお嬢さんがクラスにいたので
彼女の家で(ていうか工房で)染めるのはやらせてもらったんですけど
その時に、いっぱいチャップが見れた。
図書館みたいに、棚に何千とありました。
なんか、楽しいね。
このチャップ自体を作ってるところも見れて、ちょっと感動。
銅板を切って、升目に差し込んでいました。
図案さえ書けば、オーダーメイドも出来るみたいです。
模様にもよるけど、約25×25cmくらいの大きさで3000円くらいからだそう。
無駄にオーダーメイドしてみたい。
今回、これをやらせてもらった友達の家は
Rumah batik KOMARというところで
インドネシアでは大手のバティックの会社になります。
チャップを本気でオーダーメイドしたい場合は
1ヶ月くらいかかるそうなので
デザイン仕上げていって、あとは郵送してもらうといいかもしれません。
自分でトライしてみるのも楽しいですが、
1のチャップも2のトゥリスも
かなり難しかったです。
私は、手先がかなり器用な方だと思いますが、それでも難しい。
決して高くないので、
職人さんに綺麗に仕上げてもらうのがいいと思います。
自分でデザイン出来る人は、図案を持っていって作ってもらうもよし。
色だけお任せ、なんていうのも出来たりします。
「絵とかデザインとか全然自信ない!」って言う人も、
自分でお好きなチャップを選んで、そのままあとは職人さんにお任せもできます。
その場合、既存のチャップを使用するだけなので、遅くても中2、3日で出来ちゃいます。
日本では中々手がでない「オーダーメイド」。
服でもスーツでもなんでもかんでも
ネシアはオーダーメイドがものすっごい安いので
オーダーメイドの旅をしに、インドネシアに来るのも
楽しいと思いますよ。
ホワさんでした!
ホワさん
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