今までずっと水曜日更新でしたが、今週から土曜日更新になりました。
ホワさんです。
インドネシアは今日から火曜日まで4日間の大型連休です。
祝日は少ないものの日頃から頻繁に休んでいる国民なので、大型連休といえどパッとしない。
私の周りでは、どこかに出かける人たちはもっぱら外国人だけ。
それに、イスラム教徒はやらなきゃいけないことがあるんですよね。
今回の祝日は、イドゥル・アドハ / Idul Adha、犠牲祭です。
犠牲祭とともに、ハジと呼ばれるメッカ巡礼の最終日でもあります。
イスラム教は「ヒジュラ暦」で暦を数えるのですが、ハジはヒジュラ歴12月8~10日の3日間。ヒジュラ歴は私たちが使用している「グレゴリオ暦」と同じ「太陽暦」の一種ではあるのですが、1年は354日と、ズレがあります。
そんなわけで今年はグレゴリオ暦に換算すると10月15日。
ただ「火曜日が祝日なら月曜も休もうぜ」っていうことなんでしょう、14日も休みです。
このイドゥル・アドハ、犠牲祭は何をする日なのかと申しますと 「動物を捧げて食べよう」という日です。
この行事はイブラーヒム(アブラハムのこと。イスラム教はこう呼ぶ)が、息子のイスマーイール(イシュマエル)を神に捧げようとしたことから始まりました。
イスラム教に詳しくない方も「アブラハム」という名前だけは聞いたことある方が多いと思います。
アブラハム、もといイブラーヒムは、ユダヤ教・イスラム教・キリスト教を始めた人、その人です。 なんで同じ人なのにそれぞれ宗教が違うかって言うと、それぞれ解釈が違うからなんです。
イブラーヒムが神からの啓示を受けて、その解釈から最愛の息子イスマーイールを殺して神に捧げようとします。すると、天使が止めにやってきて、イブラーヒムのもとには山羊が運ばれてきます。天使は「イスマーイールの代わりにこの山羊を捧げなさい」と言って、イスマーイールが助かるわけです。
そんな、話から来ています。
それ以来イスラム教では、このイドゥル・アドハの日にアブラハムの犠牲の心を思い、動物を神に捧げるのだそうです。
この話はイスラム教でもキリスト教でも非常に有名な話で
あのレンブラントも描いています。
天使の「ムハンマド、あかん! 」って言ってそうなチョップがなんか可愛いです。
Abraham and Isaac(レンブラント、1634年)
具体的に何をするかというと、 お金に余裕のある人々が牛やヤギをモスクに寄付してと殺し、貧しい人たちに分け与えます。この日は町中で動物が屠殺されていきますので、場所によっては道路が一面血の海状態になることもあるそう。
私は、このイドゥル・アドハにとても興味があり、夏前から楽しみにしていました。
今回はすごく興味深い体験ができるんじゃないかと楽しみにしています。
絵面はものすごい事になると思うので写真は載せらそうにありませんが、なにかしらの形でリポートしたいと思います。
ホワさんでした!
ホワさん
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