こんにちは。
インドネシアはバンドンから、ホワさんです。
インドネシアでは、今月10日から1ヶ月続くイスラム教の一大イベント・ラマダンが始まりました。
「Ramadan / ラマダン」 とは 「断食月」を意味するアラビア語で、その名の通り、断食をする月です。
実行されるのは、簡単に言うと日の出から日の入りまで。
つまり、太陽が出てる間ですね。
ご飯を食べられない、水も飲めない
これがラマダン。
というのは、知っている人も多いかもしれません。
でも本当は、
タバコもダメ、キスもダメ、性行為もダメです。
元々、婚外性行為やキスはイスラム教的にタブーなのですが、ラマダンの時期は夫婦でもそれを禁止されています。日が落ちて、思う存分ご飯を食べて、1日我慢していたタバコを吸う時の皆のの顔っていったら……もう、めっちゃ危ない人です。顔だけ見ると、タバコではなく危ない葉っぱにしか見えないほど。
私はイスラム教徒ではないので断食する必要はもちろんありません。とはいえ、まったくの「無関係」ではいられないのがイスラム教徒が人口の89%を占める、イスラム大国インドネシア。
私にとっては初めてのラマダンシーズン。「警察官が空腹でイライラしてるから気をつけろ」とか「ご飯食べれる場所が限られるから食材買い込んでおけ」とか色々言われていたので内心びくびくしてましたが、いざ始まってみると特に支障なし。
私のようにイスラム教徒じゃない人や、イスラム教徒だけど断食出来ない・しない人も当然います。ですので大きいレストランは「自重」状態ではあるもののほとんどが営業を縮小して営業していました。
白い布がかかって「自重」状態。こんなかんじ。
そんなラマダンですが、日本のお盆のようなもので実家に帰る人が多くいていつもうるさいバンドンの町はとっても静か。
そんな、バンドンのいつもと違う朝を少しご紹介します。
或る、ラマダンな朝。
まず、朝が早い。
バンドンのイスラム教徒はこの時期3時くらいに起きます。「もう朝」というより「まだ夜」です。
私はコス(アパートよりもランクが下のもの)に住んでいて、管理人兼お手伝いさんの男の人が居るのですが、いつもは4時半くらいに起きる彼もこの時期は3時前ですね。その管理人さんが3時頃、各々の部屋にノックして住人を起こしに回ります。この時、唯一ノックされないのは私と、キリスト教徒のオチャの部屋だけ。
ノックをしながら管理人が何かを言っています。インドネシア語がまだよく分からないのですが、友達に聞くところによると「朝ご飯食べな〜」っていう意味らしいです。日の出から断食が始まるので、日の出前に皆ご飯を食べておかないと体が持たないというわけ。ご飯食べたら皆1、2時間二度寝をして、いつもより少し遅めに活動を始めるみたいです。
この、日の出前に食べるご飯っていうのを ” サフール ” と呼びます。
でも、3時に起きてサフールを食べるということは、それよりも前に起きないと料理が出来ないですよね。なので、この時期は朝3時頃にサフールを毎日デリバリーしてくれるサービスがあるらしいのです。国が違えばサービスも違うというもの。面白いですね。
サフール食べれなかったら(寝坊したら)あとは日没を待つしかないのかな、と疑問に思っていると、早速その場面に出会えました。
つい一昨日の話し。私は仲の良い友達の家にお泊まりして夜中の1時に一緒に寝たんですよ。そしてアラームに気づかず寝過ごしてしまい、起きた時には既に朝のお祈り、ファジャールのアザーン(お祈りの合図)が鳴っていたんです。慌てて二人で外に出たものの時既に遅し。アザーンが鳴り終わると同時に彼は「あ、時間切れだ」と言って潔くあきらめて部屋に戻りました。「えー! そんなシビアなの!!」と心の中で驚きつつも、2人で二度寝。
実は、2時半のアラームで私は起き、「まだサフールには早すぎるな」と思って勝手に止めた事は内緒にしていましたよ…….。
あたしはその後、一人で遅い朝飯を腹一杯食べに行きましたけどね。
ああ、ごめんなさい。
イスラム教については
私もまだまだ勉強中ですけど
これからお話していければ、と。思っています。
ホワさんでした!
ホワさん
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