こんにちは。ネシアからホワさんです。
ここ2週間くらいは日本の友達から桜の写真が次々にメールで送られて来て
羨ましさに悶絶していました。
桜が散った後の「花筏(はないかだ)」という言葉を友達に教えてもらって初めて知りました。
(花筏=散った桜の花びらが帯状に水に浮かんで流れて行くのを筏に見たてていう語。)
私はあと2年は春の季節をネシアで過ごす予定なので
花粉症とおさらばできる嬉しさと
桜を見れない悲しさとで複雑な気持ちです。
さて、春と言えばフルーツとか野菜とか魚とかが美味しくなって来る季節ですね。
ネシアには、季節が2つしかないので
日本でいう”旬”の食べ物のようなものは、日本のような楽しさは弱いのですが
今回は季節に関係なく、一年中食べられる
私の好きなネシア料理をご紹介します。
目次
私の好きなネシア料理
その1 | ソプ・ブントゥット Sop Buntut
http://bogatama.com/menu-makanan-lain.html
| どんな料理? |
インドネシア料理で、何が好き?
と聞かれて、いつも真っ先に答えるのがこのソプ・ブントゥットゥ。
牛のテール(しっぽ)スープです。
Sop=スープ
Buntut=牛のしっぽ
の意味です。
| 具材 |
http://www.bread-in.com/index.php?page=indonesian-food
Sop Buntut を頼む時に、お決まりの組み合わせはコレ。
・ご飯
・テール Buntut
・野菜入りのスープ(大きく切られたトマトやジャガイモ。スープには小ネギやパセリがかかっています。)
・ウンピン Emping という苦みのあるおせんべいのようなもの
・サンバル(辛み調味料)
・レモン or ライム
です。
| 味 |
日本でも、焼き肉屋さんに行くとテールスープが売ってたりしますが
ネシアのSop Buntutは野菜がいっぱい入っていて食べ応えがすごくあります。
それでいて、くどくない。
テール肉って食べた事、ありますか?
日本の料理でいうと、ちょっと豚の角煮につかうバラ肉に似て
お肉がとても繊維質で、脂身がトロっと柔らかい感じです。
しっぽの骨にお肉がついた状態で出てくるのですが
この骨の周りのお肉っていうのが本当に美味しいのです。
このお肉だけだとちょっとこってりしすぎてしまうのでしょうが
スープが少し酸味があって、味があまり濃くないので
サラっと食べられてしまいます。
Sop BuntutにはSop Buntut Bakar(Bakarは”焼いた”の意)
というものもあって、お肉が既に甘く焼かれた状態で出て来て
それをスープに入れて食べます。
こちらのほうが普通のものよりも200円くらい高かったりするのが普通です。
インドネシアに行ったら、必ず食べて欲しい
鉄板中の鉄板です!
その2 | ソト・バタウィ Soto Betawi
http://www.ayambakargandasari.com/
| どんな料理? |
これは最近ハマり中。
SotoはSopもどちらもスープなのですが
具材が入ってるスープのことを特にSotoというそうです。
Betawiというのは、ジャワ地方のことをジャワ語でこう言います。
つまり地名というわけですね。
私が住んでいるのがBandung バンドンなのですが、Soto Bandungというのもあります。
同じメニューで味が違うというのは日本でもよくありますね。
とくにお雑煮だとか。
Soto=スープの一種
Betawi=ジャワ地方のこと
| 具材 |
話は戻って真っ白いスープのこの正体はココナッツミルク。
少し小さめに切られたトマト・ジャガイモ等の野菜に
牛すじ肉が入っています。
こちらもSop Buntutと同じような食べ方で
ウンピンやレモン、香草などと食べる事が多いです。
こちらでは、スープを食べる時にはご飯で食べます。
ご飯にスープをかけたり、ご飯をスープにつけて食べたりして食べます。
余談ですが、複数の料理を口にいれて、口の中で味を混ぜるという食べ方
(ご飯を口にいれてから梅干しを食べたりという。)は
日本料理特有の食べ方だそうで
世界ではほとんど、口にいれるまえにこれらを混ぜてしまうのが一般的なんだそうです。
ま、つまりこの場合は
スープとごはんは口にいれるまえに一緒にするということですね。
| 味 |
私はココナッツミルクが大の苦手で、
日本で食べるアジア料理が大嫌いだったのです。
匂いと味がちょっとキツ過ぎて…
でも、現地で食べると全然気になりません。
モノが違うのか、他の具材との相性がすごくいいのかわかりませんが
私は現地のココナッツミルク料理はすごく好きです。
すごくコクがでて、嫌な臭みのようなものがありません。
味はといえばクリーミーで、でもさらさらとしていて食べやすい。
その3 | ナシ・グデッグ Nasi Gudeg
http://putraastiti.blogspot.com/2012/10/gudeg-jogja.html
| どんな料理? |
手前の柔らかそ〜〜なお肉のようなもの、なんだか分かりますか?
これはちょっと変わり種。
なんと、フルーツの煮物です。
Nasi=ご飯
Gudeg=ナンカ Nangkaを煮たもの
|具材|
Nangkaは英語でジャックフルーツ。英語で聞いてもちょっと馴染みがないですね。
このブログでは「マイナーなフルーツ」の記事で登場した
イガイガしたなんかやたらとでかいアイツです。
| 味 |
フルーツを煮るだって!?うえぇ
と最初は思っていたのですが、これを食べた時にナシ・グデッグだと知らずに食べたのですが
すごい美味しくて、味付けは煮物のような甘さ。
すこし繊維質で、柔らかくて
ご飯がすごく進むんですよねこれが。
なんとも形容しがたく、日本料理ではあまりないような食感をしています。
その4 | ナシ・ラウォン Nasi Rawon
http://en.wikipedia.org/wiki/Rawon
| どんな料理? |
く、黒(くろ)ーーーーーー!
こりゃまた真っ白なソト・バタウィとは真逆の
真っ黒なスープ。
実物を見ると、写真よりももっと黒く感じます。
最初はちょっとギョっとするくらい本当に真っ黒。
Nasi=ご飯
Rawon=ラウォンという東ジャワの地域の名前
| 具材 |
https://www.facebook.com/shangrilasub
・牛肉
・生もやし
・バジル
・塩漬けの卵(かなりしょっぱいです)
そしてこの黒さの正体は、Keluak。
http://en.wikipedia.org/wiki/Keluak
『なにこれ、石!?』
と思いそうなこの見た目。
Keluak クルアック という木の実なんです。
マングローブの一種の木に生える木の実で、
英語ではフットボール・フルーツと呼ぶそうです。サッカーボールってことですね。
そのフットボールフルーツの中に入っている木の実がこのクルアック。
実はこの実は毒なので、
40日間バナナの皮に包んで土に埋めた後、水洗いをして、乾燥をさせる必要があるそうです。
そんな大変な工程を経て、ナシラウォンは出来上がります。
| 味 |
見た目よりも全然さっぱりとしています。
ご飯にスープをかけてサラサラサラっと頂いてしまうのが一般的。
あまりしょっぱいとか甘いとかというのではなく
さっぱりしててコクがあるというなんとも不思議な食べ物で
最初のうちはクセがあって食べづらいのですが
ネシアに来た私の知ってる日本人は、大抵この食べ物にハマって毎日食べたりすることも少なくありません。
火の通っていない野菜を食べる直前にスープにいれて食べるという独特のスタイルで
シャキシャキとした野菜の食感を楽しめます。
ネシアの料理、
いかがでしたか?
今回はあえて、ナシゴレンやミーゴレンなどのメジャーな食べ物を外してみました。
謎なネシア料理、
どんどん追求していけたらと思います。
それではまた!
ホワさんでした!
ホワさん
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