不便極まりない国
- 2013/7/31
- インドネシア
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数日前、地元の駅に居る時に
すっごく平均的な普通のお兄さんが
「ONE NIGHT ONLY」
とかかれたTシャツを着ているのを見て
「ニホンは本当にホントに平和な国だなぁ」
と思いました ホワさんです。
こんなかんじ。
日本に帰ってきて、早いもので2週間。
何をしていたのか思い出せない。あっという間に過ぎてゆき、そしてたいした事をしていないような気がとてもする。
色んな人と再会したり、買い物したり、手続きしたり、なんやらで
すっごく楽しいし嬉しいのですが、
ストレスじゃないんだけど、なにかが足りない。
なんだろう。
とちょっと考えてみたら
多分それは”不自由さ”なんじゃないか。と思った。
かわいいものとか楽しいものとか刺激的なものが町にあふれていて
そういうものが私は好きだし、満足してるんだけど
今私に足りないのは不自由さ、のような気がしてならない。
インドネシア・バンドンに居て
友達に会いたいとか、お風呂入りたいとか、美味しいもの食べたい。
っていう欲求はあるんだけども、
いわゆるホームシックにはかからない。
不便ながらもたぶんバンドンの生活が楽しいんだと思う。
言葉なんかはまだ全然喋れないけど、それが嫌になるってことは一度も無い。
言葉なんか分かんなくても
そういうのをやすやすと超えちゃうくらい毎日が楽しい。
でも、時々
一瞬、ほんとに一瞬
『うわっ、めっちゃニッポン帰りたいんですけど』
と思う瞬間がある。
ということで
最近しみじみ感じた
ニッポン帰りたい瞬間を3つをご紹介。
その1、怖くて美容院に行けない
ホワさんは基本ショートヘアーなのですが
今現在人生最長のボブ。
肩よりも下まで伸ばしたことなんてかつて無い。
いや、さっさと髪の毛切りたいんですよ。
でもね、切れない理由があるんです。
髪の毛を切った人たちが、いつも酷い髪型になって帰ってくる。
みんなが髪を切ると
おぼっちゃま君みたいだったり、アトムみたいだったりして。そりゃぁもう酷いのなんのって。
私はその度にイケメンアトムを見て、
自分の彼氏でも無いのに泣きたくなるのです。
そして、
「ネシアでは絶対美容院行かない」
と心に誓うのです。
だから、ネシアに居た6ヶ月、1度も髪を切れなかったのです。
ちなみに、美容院は日本だとカットのみで平均5000円くらいだと思いますが
ネシアは400円くらいが相場です。
友達曰く
『美容院だと400円。木の下に椅子置いて切ってもらえば50円だね。』
その2、コンビニにおにぎりが売ってない
バンドンのコンビニは INDO MARET か サークルK がほとんどですが
あたりまえだけど
おにぎりが売ってない。
当たり前なんだけど、
そんな事分かってるんだけど、
小腹が空いた状態でコンビニ行って、おにぎりの無い事を思い出すと
予想以上にダメージがデカい。
コンビニのおにぎりってこんなに偉大だったんだなって
予想以上に打ちのめされる。
なら、パンならどうだってことだけど
コンビニパンが3種類くらいしか無いのも泣ける。
チーズとチョコとビーナッツバター味しか売ってない。これホント。
メーカーが多分2社だけで、味は上の3つしか必ず売ってない。
そして、マズい。
日本の菓子パンは偉大。
その3、外国の料理がホントにマズい
大概、海外で食べる日本料理っていうのは大して美味しいものじゃないけども
それはどの国の人たちにとっても同じ。
イタリア人が、日本のイタリア料理たべて文句言うのと同じ。
いや、でもね、でもね、
インドネシアの日本料理は結構美味しいんですよ。
日本料理のための食材もちゃんと手に入るみたいだし、
たまにすごーく食べたくなった時に行くと、本当に「うまーい!」って思う。
ちょっと割高だけど、自分で作るよりかは圧倒的に安いし
恐らく他所の外国で食べるよりも日本食に限りなく近い日本食だと思う。
ただ、
この国の外国料理は
ヨーロッパ系の飯が最悪にマズい。
マズい・高い・量が少ない
の最低3拍子である。
なぜかってちょっと考えてみたら
チーズがめちゃくちゃマズい。
そもそもチーズも1種類くらいしかないせいで、ヨーロッパの味の再現が
不可能なのだ。
特にイタリアは絶対無理。
しかも固形チーズしか売ってないので
粉チーズ・とろけるチーズ・モッツァレラなんかのチーズメインの料理も
なにもかもが無理でもう本当に凹む。
イタリアン好きなので、本当に凹む。
ってことで、ネシアに住んでると
「あれ欲しいな〜」とか「これ欲しいな〜」
「日本だったらすぐに手に入るのになぁ」って思うことがしょっちゅうある。
日本の都心で暮らしていると
「○○が手に入らない!」っていうのがとても少ない。
でも、無きゃないで、
頭使って代用品を作り出せるので楽しいものだったりするもの。
3.11の地震の時なんかまさにそう。
私は東京の外れに住んでいて、計画停電があったため
友達と家で夕飯を食べている時に
バ チ ン !
と電気が落ちたりしましたが
ろうそくを数本たてて、
「お化け屋敷かよ(笑」と言いながら仲良くご飯を食べたのを覚えてます。
ベランダから
「東京でこんなに美しく星が見えるなんて、後にも先にももうないだろうね。」
なんて言いながら
おそろしく美しい夜空を楽しんでたりしてました。
結局、美容院行くの怖かったから
友達に切ってもらって、それがきっかけですごく仲良くなったり
コンビニで軽食が買えないせいで、思いきって初めての屋台にトライしてみたり
いつも作らないようなタイプのイタリアンに挑戦してみたり。
ネシアの不便を楽しんでます。
『不便』とは
新しい『発見』なのかも。
ホワさん
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