イスラム教っていうのは
なんだか、真面目なんだかよくわかんねぇな
と思う事がよくある。
ホワさんです。
イスラム教徒が守らないといけない事。
例えば
一日五回の礼拝。
そして金曜日のお昼の特別な礼拝。
ラマダーンの時期の断食。
お酒の禁止。
豚の禁止。
血を食さないこと。
婚前セックスの禁止。
キスも禁止。
なんてこと。
例えば、
「熱心な信者」 と 「普通の信者」 と 「不真面目な信者」
が居るとする。
ああ、この人は、ジルバップ(肌の露出を抑えるために顔に巻く布)をかぶっていて
お酒も飲まないし
お祈りを毎回ちゃんとしているし
とても熱心な信者なんだな
と
思うとする。
でも、日本行った時に一緒に大戸屋に行って
「何食べる?」
と聞くと、
「これ」
と指差したのがトンカツ。
「これ豚だからダメだよ~」と言うと
「シーッ!知らないで食べれば罪じゃないんだ。」
と言う。
「(いや、もう私言っちゃったし…
っいうか、メニューに英語でporkって書いてあるし、
あんたそれを知ってるし…)」
と、思う。
これはインドネシアのイスラム教徒には決して稀な例じゃない。
「あの子はかなり熱心な信者だな」
って
ある一面ですごい思っても
別の側面でゆるゆるだったりするのが普通です。
例えば
ネシアでは酒なんかには相当ゆるいんで
結構皆飲んでるんですけど
お酒大好きでしょっちゅう飲んでる子が
毎日お祈りをかかさずしていたりだとか。
ジルバップ(肌の露出をしないように顔を覆うもの)を巻いているのに
タバコ吸って豚食ってる子とか。
豚は何があっても絶対に食べないけど
結婚もしてないのに性行為してる子とか。
コーランを読破していて(コーランを読破したイスラム教徒は多くはない)
神の教えに従順なくせして
お祈りなんてめったにしないとか。
なんでかっていうのが
最近やっと分かって来たように思う。
前から聞いてはいたのだが、
イスラム教っていうのは
あくまで自分とアッラーとの一対一の関係らしい。
集団とアッラーとの関係ではないということ。
自分が「まぁ、いいか」と思えば、それは「まぁいい」事になってしまうのです。
とはいえ
何か規則に背いたと思うような事をした時、
アッラーに許しを請います。
実際、コーランには
「お前が反省すれば、アッラーは何でも許してくださる。
本当に寛容な方です。」
みたいな文が、しつこいくらい出て来る。
だから、
雑に言うと
ごめんなさいすればいいや~
ってことなんでしょうね。
だから、結構規則をばんばん破ります。
「とりあえず酒のんだから謝っておこう」
彼らにとって、
何が本当に悪いことなのかっていうのは
人によって本当に全く違うのです。
結局のところ、誰が「熱心な信者」なのか
っていうのは
計りようが無いのです。
たぶんこれは、イスラム教に馴染みの無い日本人にはちょっと意外な事なんじゃないかと。
ざっくりいうと
「結構いい加減」
(でもたぶんインドネシアだけ)
って考えると、
なんかちょっと身構えてしまう「 宗 教 」ってものに
なんとなく親近感が湧きませんかね?
ホワさんでした!
ホワさん
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