最強の営業
- 2016/3/2
- まくびーずの日常
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先日、某百貨店にショッピングに行った時のお話。
その日は、日用品を購入するために出向いていたのだが、陳列してあった高級靴クリームが目に入った。
買う気は全くなかったのだが、ちょうど新調した革靴を履いていたせいかクリームを手に取り商品を眺めていた。
すると自分の左隣に、しゃがみ込んで自分の靴をずっと見つめる店員のオジ様がいることに気づく。
「なんだこの人」と思い、その言葉を喉から吐き出そうとしたその瞬間にオジ様が一言「とてもいい靴だね」と。
「あ、ありがとうございます。」と褒められた自分は満更でもない気分になり、そこからこの靴はどこのブランドだの、いくらしただの、質問に答えていくのであった。
そして「ちょっと磨かせてよ」と、先ほど自分が手にしていたクリームで靴を磨いてくれることに。
特にその日は急いでいるわけでもなかったので、
「いいですよ」と特に難色を示すこともなく承諾した。
椅子に座り、履いたままの靴にクリームを丁寧に塗っていくオジ様。
その作業は慣れたもので、今までたくさんの人の靴をこうやって磨いているのだなと彷彿させてくれる。
ものの3分後、つま先部分周辺だけではあるが、見事な輝きを放っている自分の足がそこにはあった。
「磨かせてくれてありがとう。この靴、これからが楽しみだね」
そう言って去っていくオジ様を横目に、僕はつま先部分以外にもこの輝きを与えてあげようと決心するのであった。
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ぴっぴ
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