先日、香川県の直島に行ってきましたオギノです。
直島はその名の通り海に浮かぶ「島」なんですが、その島全体がアートだらけで、海外からもたくさんの観光客が来る有名な所です。
今回は、地中美術館、ベネッセハウスミュージアム、家プロジェクトを見てきました。 ひとことで言うと、本当にオススメです。
特に心が動いたのは地中美術館でした。
自然光に魅せられる建築とアートの融合
まずこの地中美術館、そのままですが地中に建てられています。

引用:http://gensun.org/?img=fanblogs%2Ejp%2Fhietoriponko%2Ffile%2F11%2FcGFnZV9waG90bzFb4w%2Ejpg
島を上から見ると、四角や三角のカタチにぽっかり穴があいていて ここから降り注ぐ自然光が、建物の中を優しい光で満たしています。
しかし建物自体はコンクリート打ちっぱなしの非常に人工的な建造物。あまりに不自然なその人工物が、自然の中に存在している状態に、現実感のない不思議な感覚を覚えました。
1人の建築家と3人のアーティスト
この美術館の建築家は安藤忠雄。
そしてこの美術館には3人のアーティストの作品しか展示していません。
1人はクロード・モネ。

引用:http://benesse-artsite.jp/story/20160623-552.html
誰しもが一度は目にしたことのある、睡蓮を題材にした作品を狂気的に書き続けた画家です。このモネの睡蓮が自然光に照らされ、まるでモネの中庭を見に来たように、自然と自分の中に入ってきます。あまりにすんなりと受け入れられる絵画の展示方法は、今まで色々な美術館を見てきましたが初めてかもしれません。
2人目はウォルター・デ・マリア。

引用:http://benesse-artsite.jp/art/chichu.html
広い空間に巨大な球体と、金箔が施された木彫がならぶ、これもまた不思議な空間。作品の説明を見ると、時間帯に寄って部屋の自然光の様子が変わるらしく、もうすこし長い時間眺めていたい作品でした。
そして3人目はジェームズ・タレル。

引用:http://benesse-artsite.jp/art/chichu.html
「光」というものの本質を限りなく研究し、突き詰め、体験できる完璧な作品を作っているアーティスト。この美術館で初めて知りました。そして非常に大きな感動を覚えました。 心が動くというのはまさにこういうこと。
今から見に行く人にはネタバレしてしまうので詳細は控えますが、 このジェームズ・タレルは家プロジェクトの「南寺」でも作品を作っています。
光の存在、そして人間として生きている上で持ち合わせた「機能」とのコラボレーションというか、、、こんな風に表現できるものなのかと。

引用:http://benesse-artsite.jp/art/arthouse.html
脳みそを使って意味を見出さなければいけないような小難しい風の現代アートとは違い、純粋に心から「すごい」と思える作品でした。こんな風に人の心に純粋にはいっていくようなモノゴトが最近少なくなってきているような気がしていて、仕事においてももっと本質的な所を突き詰めたいなと…。
なんだか色々考えさせられる直島のアート巡りでした。
ギノちゃん
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