イタリア旅行で最も衝撃的だった絵画ベスト3

お気に入りのランチの店が閉店して絶望に陥っているオギノです。

 

さて、私の趣味のひとつに「西洋絵画鑑賞」というものがあります。
こう言うとすごく崇高な趣味のように聞こえますが、実際は大した事もなく
「わーきれい」「おーすごい」程度のものなのでみなさまご安心下さい。

 

一番好きな時代は王道のルネッサンス期、
また、それ以前の宗教画にも大変興味があります。

 

ですので、今回のイタリア旅行で私が何より楽しみにしていた事は
やはり絵画鑑賞でした。

 

そこで今回は、
「今年のイタリア旅行で最も衝撃的だった絵画ベスト3」
をお送りしたいと思います。

 

大変拙い知識と美術館などで得た情報の中で書いていますが、
少しでも絵画に興味を持つきっかけとなって頂ければ嬉しいです。

 

 


「最後の審判」ミケランジェロ

 

みなさま絶対に一度はどこかで目にしたことのある絵画ですね。
これはシスティーナ礼拝堂の祭壇に描かれた縦14m、横13m以上の巨大な絵画です。
実際、この絵の目の前に立った時、あまりの迫力に思わず足がすくみました。

 

この絵は「悪いことをしたら地獄へ、良いことをしたら天国へ」という
とってもキリスト教な内容。
宗教に疎い私でも知っている有名な教えです。

 

絵の中央にいるのがイエス・キリストで、善悪をまさに今さばいているところです。
その横にいる青いマントの女性は聖母マリア。
ちなみに青いマントは聖母マリアの象徴なので、宗教画を見ていて青いマントを着ている女性が出てきたら、「あ、聖母マリアだ♪」と思いましょう。
大抵は当たってます。

 

さて、この絵の中にミケランジェロ自身がいると言われています。それはどこでしょうか。

 

・・・正解は真ん中からちょっと右下にいる皮だけになっている人間。
これがミケランジェロ自身だと言われています。
確かに自画像を見ると似てるような気がしますね。

 

ミケランジェロの自画像

 

この絵画、美しい裸がたくさん描かれていますが、実は当時のお偉いさんから
「ここは神聖な教会なのに、裸ばっかりで下品な絵だ!」
と批判されたそうです。
怒ったミケランジェロはこのお偉いさんを、この絵画の中の地獄に描き込んでしまったそう。
勝手に地獄に落とされたおえらいさん、たまったもんじゃないですよね。

 

 

◆第2位◆
「ホロフェルネスの首を斬るユディト」アルテミジア


「ホロフェルネスの首を斬るユディト」アルテミジア・ジェンティレスキ

ちょっと衝撃的な絵画ですね。苦手な方がいたらごめんなさい。

 

これは聖書に登場するお話のワンシーン。
とても美しい「ユディト」という女性が、「ホロフェルネス」という男の首を
まさに今、切っている場面です。

 

司令官「ホロフェルネス」率いる敵国軍からの、
侵略の危機に立ち上がった、信仰心厚い「ユディト」!
その美貌で「ホロフェルネス」をトリコにし、
泥酔して眠りこけたところを見計らい、
首を短剣でバサリ!!
ぎゃー!!!

 

この絵画と出会う数ヶ月前、日本で開催されたリヒテンシュタイン展で
「ホロフェルネスの首を持つユディト(クリストファーノ・アッローリ)」
という絵画に出会いました。

 

「ホロフェルネスの首を持つユディト」クリストファーノ・アッローリ

 

この絵画の中の「ユディト」のあまりの美しさに、
私は思わず足を止めて長い間、ずっとずっとずっと眺めてしまいました。
家に帰ってからもその絵画が忘れられず、あの女性の表情が頭から離れず。

 

この絵を書いた画家アッローリは、当時片思いしていた女性をモデルに
ユディトを描いたそうです。
そしてホロフェルネスの首はアッローリ自身


だからなのか…この絵画からは、聖書の一場面を描いただけでない
何かとてつもない感情が伝わってくる気がします。

 

こんなに心に来る絵画が久しぶりだったので、それと同じモチーフを描いたアルテミジアの絵画も、今回とても印象に残る一枚となりました。

 

 

◆第1位◆
「真珠の首飾りの少女/ヴィーナスの誕生」

 

「ヴィーナス/真珠の首飾りの少女」

 

これは、絵画というより・・・ストリートアート。

 

フィレンツェの道路のコンクリートにチョークで描かれた、
フェルメールの「真珠の首飾りの少女」と、ボッティチェリの「ヴィーナス」です。
チョークアートといって、フィレンツェではそこそこ有名だそうです。

 

このクオリティ。でもチョーク。だから容赦なく消されます。というより消されるためにチョークで描いているのでしょう。

 

このパフォーマンスに一体どういう意味がこめられているのか?
皮肉なのか?肯定なのか?絵画なのか?アートなのか?
考えは尽きませんが、見た瞬間に誰もが目を奪われる事は間違いないです。
フィレンツェは町自体が美術館、まさにその通りの町でした。

 

ちなみに本物のボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」はフィレンツェでちゃんと見て来ました。

 

「ヴィーナスの誕生」ボッティチェリ

 

毎日サイゼリヤでも見ていますが、本物はやはり迫力が違いますね。

 

 

————————————————————————————–

さてさていかがでしたでしょうか?
みなさまが少しでも「絵画って面白い!」と思ってくださるように、
今後もお気に入りの絵画を紹介して参ります!

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ギノちゃん

WEBデザイナー。サルヴァドール・ダリをこよなく愛し、休日は西洋絵画を求め美術館めぐりをしています。好きな食べものは納豆と餃子とネギ。

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